アクセス解析業界という狭い業界ではよく知られていることですが、
SiteCatalystでは直帰率、という指標がデフォルトではでてきません。
分析においてもモニタリングにおいても重要な指標にもかかわらず、
導入してすぐに見れないのには結構残念な部分ではあります。
とはいえ、直帰数という指標は出せるので、簡単に直帰率も計算することができます
と言うわけでSiteCatalystにおける直帰率の話
直帰率の考え方(2010/6/29追記)
最初にこの記事をポストした後、いろいろとtwitterでツッコミをいただきました。
いろんな人とオンラインやオフラインでお話させていただきましたが、
① 直帰率 = 直帰数 ÷ 入口数
を正として考えたいと思います。
② 直帰率 = 直帰数 ÷ 訪問回数
という指標も頻繁に用いられていますが、
※実際に最初のこの記事では訪問回数で除した直帰率で取得していました。
ランディングページとしての評価を正しくするのであれば、
①の方が正しい評価ができるかと思います。
ちなみ社内では、②を直帰率と伝統的に見ている場合もあり、
①のことを「純粋直帰率」という呼び方をしている場合もあるそうです。
色々とご意見いただいた、@jonjiさん、@naoki_nakajimaさん、@ryuka01さん、@ankさん、@kt0530さん
ありがとうございます!!
<追記終了 2010/6/29>
直帰率は「計算指標」で取得できる
SiteCatalystでは指標同士で計算をして新たな指標を自分で定義することができます。
これを計算指標と呼びますが、
計算指標を用いることで、直帰率も簡単に定義することができます。
具体的には以下の通り。
ページごとの直帰率を取得したいと思ったら、
「サイトコンテンツ>ページ」レポートから「指標の追加」を実行
でてきた窓の中から
プルダウンで計算指標を選択して、
+記号がついた謎のアイコンをクリック。
新しい指標の定義ボタンをクリックして、
計算式に
[直帰数] / [入口数]
を設定します。
ここで気をつけなければいけないのは、指標を%にしておくこと
数値にしておくと小数点以下は四捨五入されて、ほとんどが0になってしまったりします。
※2010/6/29 指摘を元に修正しました
サイト全体の直帰率
同様にサイト全体の直帰率も出すことができます。
指標追加を先程と同様に行いますが、
今度は計算式に
[合計 直帰数] / [合計 訪問回数]
と記入します。
指標を%にするのもお忘れなく。
セグメントごとの直帰率(応用編)
ここからはちょっと応用的な話。
カスタムトラフィックというメニューで取っている変数(prop変数)に関しては、
取得変数ごとに直帰率を出すことができます。
例えば、
この実装の話は別の記事にして出そうと考えてますが、
チャネルマネジャーという実装で集客を分類した上で、
「パス」オプションを適用することで 適用することで、集客施策ごとに直帰率を取得することができます。
例えばこんな感じ。
これは集客施策とLPごとに直帰率を取得している例です。
パスオプションが適用できる変数の数は決まっている場合があるので、
担当者および、Adobeさんにお問い合わせください。
元ネタ
今回はOmniture公式ブログおよび、元OmnitureコンサルのAdamのブログからでした。
施策の評価に活用できそうな話ですので参考にしていただければ。