ログマニアックス

日々学んだこと、気づいたことをメモ代わりに残していければ。カバー範囲は割と広めです。

「Mobageを支える技術」を読んで考えた

Mobageを支える技術 ~ソーシャルゲームの舞台裏~ (WEB+DB PRESS plus)

Mobageを支える技術 ~ソーシャルゲームの舞台裏~ (WEB+DB PRESS plus)

posted with amazlet at 12.06.18

DeNA

技術評論社

売り上げランキング: 174

先日より出版された本を買ってきました。勉強会も企画されるぐらい、一部の人たちには話題になっている書籍ですが、僕が感じたことをいくつか、メモしておこうかと思います。

結論的には非常に面白い本で、特にパート1、一章から四章まではゲーム業界に明るくない僕が、断片的な知識を思い出したり、つなぎ直したりしながら、「そうだよね、うん、そうだったね。」みたいな感覚も受けながら、読むことができました。

パート2以降も面白い内容が多く、8章のサーバー管理や監視、12章のDevOps、そして、13章のデータマイニングにいたるまで、買った当日にがっつりよんで読破してしまいました。

ソーシャルゲームを作るための強さ

いわゆるネット系サービス、特に僕が関わってきたPCを主体とした情報サービス系サイトと比較すると、ソーシャルゲームはその成り立ちもデータ量も、またそれに対して求められているレスポンスも大きく変わってきます。

これは、単純に端末も通信回線も非常に貧弱なケータイで以下にリッチなコンテンツを提供していくか、また、その上で、どう競合に勝ちながら、マネタイズしていくか、ということを考えて行く結果として生じていることでもあります。

例えばFlashが使える端末、使えない端末、増え続けるAndroid携帯とそのセグメント化。各要素に対して、簡単にいうとラッパーを噛ませたり、抽象化をして処理をして行くことが必要です。

その内容を事細かに比較的わかりやすく解説して行くという難しいことをこの書籍は実現していると思っています。

データベースこそがすべて

本当の意味でデータを扱うことに長けたエンジニアが必要な産業がこのソーシャルゲームです。この産業が今後、どうなって行くのかは神のみぞ知ることだと思いますが、この産業の勃興を経て、大量データを扱うことが普遍化し、その一方で、それを実現できるエンジニアリングが重宝され、価値を持たれる時代がくることが、あるいはきていることがわかります。

データの複製管理や、サーバ管理、NoSQLとRDBの組み合わせ、各要素ごとに個別の技術が投入され、ひとこと、「データベースエンジニア」という言葉では形容できないほどの細分化がされています。

一方で、その要素を構成しているパーツはいわゆるOSSです。OSSの組み合わせとハードウェアの能力を引き出すチューニングが、そのアウトプットを担保している、ということは僕にとっては感動の二文字を超えた奇跡を見ているようです。

まだまだこれから

もちろん、この本の目的はスカウティングにも良い影響が出るよう、会社のブランディングという観点が大きいので、イケてる部分も多いを中心にかっこよく紹介している部分も多いかもしれません。

まぁ、でも僕の実体験として、日々日々戦っているエンジニア・マーケッターはイケてない部分、成熟していない領域を含めてガリガリガリガリ攻め続けています。

この本で網羅されていない点やここを出発点に、マーケティングを含めて新しいテーマがさらに深まって行く、さらにはそのテーマを自分が追いかけていけることは一つの喜びでもあり、プレッシャーだなぁと感じています。

興味がある人はぜひ、読んで見てください。